Teisco Checkmate-15, 20, 25
Teisco Checkmate-20(画像左)
出力:20W
使用真空管:7189 X 2, 12AX7 X 2, 12AU7 X 1, 6AV6 X 1
スピーカー:30cm X 1
INPUT:(Reverb X 1, Normal X 2), Treble, Bass, Vol., Reverb Vol., Depth, Speed, Power SW
左側の2台は色違いのCheckmate-20です。
Blackはプライスカード、取説、カタログが付属していました。
完全ノーマル回路でレストアしました。
Ivolyの方は付属のリバーブが破損していた為、新たにリバーブトランスを追加し、Beltonの3Spring Long TypeのReverbをキャブネットの下部に装着しました。
ちょっとインチキですが、Fenderと同じ効きのリバーブに変身。
使えるアンプに生まれ変わりました。
ノーマル状態でもCheckmate 20はTeiscoのアンプの中では出来の良いアンプの1台だと思います。リバーブがしょぼいですが、、、。

Teisco Checkmate-15(画像右上)
出力:15W 使用真空管:7189 X 2, 12AX7 X 2, 12AU7 X 1, 6AV6 X 1
スピーカー:25cm X 1
INPUT:(Reverb X 1, Normal X 2), Treble, Bass, Vol., Reverb Vol., Depth, Speed, Power SW
Checkmateシリーズの末っ子です。
とはいえ、真空管は同じです。スピーカーの口径が25cmになります。出力トランスが別物が付いています。
同じ傾向のサウンドですが、やはり低域が少し弱くなります。これは改造はしていません。

Teisco Checkmate-25(画像右下)
出力:25W 使用真空管:7189 X 2, 12AX7 X 3, 6BM8 X 1
スピーカー:30cm X 1
INPUT:(Reverb X 1, Normal X 2), Treble, Bass, Vol., Reverb Vol., Depth, Speed, Power SW
7189(EL84の高信頼管) X 2本なので25Wは出ないような気はするのですが、
フェーズインバーターが12AX7に変わったり、固定バイアスになったりで、パワーは確かにCheckmate-20よりも有ります。
箱がセパレートの密閉になっているのも大きいと思います。3兄弟の仲では一番しっかりしたサウンドで、充分今でも使えます。
取説の文章をそのまま引用します。

* プロフェッショナルの方々に気軽でしかも充分満足していただけるように設計しました。
  出力の点でもこのクラスの機種では最高の25Wと云う大出力です。
* 今までのギターアンプの常識を超越して斬新な現代感覚にあふれたものにするため、
  電気技術者、デザイナー、演奏家その他我社の全スタッフが一体となって完成された画期的アンプです。
  いわばアンプの革命児とも云えましょう。
* アンプ部とスピーカー部が独立している点はCM-50と全く同じです。
  とにかく使ってみて下さい。その素晴らしい音色の豊かさに驚かれる事請け合いです。

凄いセールスコピーです。
“アンプの革命児”らしいです。かなり大袈裟ですけど、良いアンプです。
プライスカードはCheckmate 20の物で当時の定価が\42,000です。当時の物価から考えると、かなり高価な商品です。
取説はTeisco AMP-88, Checkmate-15, 20, 25, 50が掲載されており、88,15,20は其々、見開きの2ページ、25, 50は各4ページの説明が付いています。
カタログは1966年版です。
まだソリッドが中心の時代です。Kシリーズが中央に載っています。Teisco Kingの初期仕様(オールチューブ)が写っています。何と\150,000です。折り返しのページには外付けのピックアップや、弦、カールコード、エコー、スタンド、ケース、フットSW等が掲載されています。
裏面には“テスコ音楽教室1ヶ月無料講習サービス”の案内、テスコ提供番組の紹介が載っています。
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